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えーフォント?

横浜のフォントがあるんですか?

あまりフォントを気にしたことありませんでしたが

横浜生まれと聞くと使いたくなりますねー^^

 

「横浜の風景の一部となるようなフォントを作りたい。横浜の歴史やストーリーとともに、10年20年と長く使われて、暮らす人や訪れる人の記憶に残るものになれば」。

タイプフェイスデザイナーの両見英世さん(タイププロジェクト)が手がける「濱明朝」は、そんな思いを込めた新しいフォントだ。どこか懐かしさを感じさせるレトロな形と、モダンな雰囲気を兼ね備えた明朝体。濱明朝で打った文字を見ていると、横浜の街を訪れたときに感じる「美しさ」と「にぎやかさ」——赤レンガ倉庫やホテルニューグランドから、山下公園、中華街、ランドマークタワーまで、さまざまな景色が浮かんでくるから不思議だ。

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両見さんが「濱明朝」を作り始めたのは、いまからさかのぼること7年前。自身が所属するフォントメーカー・タイププロジェクトの「都市フォント構想」の一環として始まった。都市フォント構想とは、都市が持っている個性や魅力を取り入れたフォントをデザインし、都市のブランディングを目指すプロジェクト。2008年に発表された名古屋の「金シャチフォント」に続く第2弾が、濱明朝だった。もともと千葉出身の両見さんが横浜の地を選んだのは、「多くのクリエイターが活動しているこの街なら、“できそう”な気がしたから」。当時、大船に住んでいたこともあり、横浜は休日に足を伸ばす街として身近な存在だったのも理由だという。

街を歩いたり、写真を撮ったりして、作りたいフォントのイメージを固めていく中で、両見さんはあるイベントへ参加する。横浜開港150周年を記念して2009年に開催された、「イマジン・ヨコハマ」という市民参加のイベントだ。横浜出身者や在住者など、老若男女さまざまな人たちが参加したこのイベントでは、テーブルに模造紙を敷いて、ペンで思い思いに書いていく「ワールドカフェ」 という手法で、「横浜の魅力」を議論。イベント後、模造紙に書き出された意見を見て、両見さんは濱明朝のコンセプトを「港の風景」に決めた。

「横浜といっても広い。海側ではなく丘側に住む人も多く、どこに焦点を当てようか、当時は迷っていたところもあって。でも、模造紙からキーワードを抽出していくと、海や港に関連するものが圧倒的に多かった。やはり港のイメージで行こう、と」。

http://ascii.jp/elem/000/001/146/1146172/